小学校で英語の必修化に伴って、
低年齢から英語学習を始める家庭が増えています。
英単語や文法はどうやって教えれば良いのか、
子供はどうやって覚えるのが効率的なのか、
英語育児を続けてきた視点から考えてみました。
というのも、
「英語育児」や「おうち英語」を続けてきた家庭は、
- 英単語は本を読んだり動画から覚える
- 文法は学校で習うまで教えない
という、日本語を介した英語の学習はしないというのがおおよその姿勢なので、
長男に「単語の暗記」をさせる時にどうすれば良いのか悩んだからです。
子供はどうすれば効率的に英単語を覚えるのか。
私が英語育児をしてきた中で、
子供はこうやって覚えるのか〜と感心したことでもありますので、
効率の良い英語の覚え方について、個人的な意見をまとめてみました。
英語は「読んで覚える」のが効率的
まず、私が長男に単語を暗記させたのは、
英検の受験に必要だったからです。
この以前の記事にも書いていますが、
私は書いて覚えることが効率的だと思えません。
もちろん、子供達に英語を書かせることはありますが、単語を暗記するために書かせることはしません。
英語を覚えるには、
「口に出すこと」
が一番良いと思っているからです。
なぜなら、
読めない言葉は覚えられないからです。
これは私の経験から実感していることですが、私の英語学習は、高校英語で見事挫折します。
その最大の原因を自己分析した結果「発音」だと思っています。
カタカナ日本語発音だと、どうしてもスペルの違いを音で覚えられないのです(涙)
そうすると書いて書いてスペルを丸暗記するしかなく、単語を書けても読めないという本末転倒なことになっていました。
労力だけ掛かって英語が全く身につかない、まさに無駄な学習をしていたなと実感しています。
そんな悲しい経験から、英語育児では英語を読むことを重視しました。
読めない言葉を覚える大変さを身にしみて知っているからこそ、発音を大切にしようと考えた結果でもあります。
文字の綴りを読めれば、音でイメージができます。
大体のスペルは予想がついて、書けるようになります。
これはフォニックスを学ぶことも大切になるのですが、フォニックスで音と綴りの法則が分かっていれば、書くのは後からついてきます。
小学生、特に低学年までの子供にとって、文字を書くことは疲れます。
音で覚えることの方が、はるかに楽で効率が良いです。
子供の耳はとても良いので、発音もすぐにマスターできます。
それに、我が家の子供達は、漢字の書き取りが嫌いです。
本当に嫌々取り組んでいます。
英語は漢字とは違いますから、スペルをひたすら書くことは不要です。
英語の読みの法則に従って、スペルを書けるようになれば良いのです。
もちろん、書くことで覚えられるタイプの方もいると思います。
文字を書くのが好きな子は、書くことで伸びると思います。
結局は向き不向きもあると思いますから、私の経験上と子供の性格的にこの覚え方が良かったということで、絶対ではありません。
どうやって単語を覚えるか?
では、どうやって単語を覚えるのが効率が良いのか。
英語育児で育ったお子さんに多いのが、
「本を読んで語彙を増やす」方法です。
長男は英検の準2級まではこの方法でした。
単語帳を使って単語を暗記するような学習はしていません。
ただ、長男の場合は単語を全く書いていなかった為、スペルミスがとても多く苦労しました。
そこもスマホのアプリを使って対策をして、書いて覚えるようなことはしませんでした。
ずっと洋書を読んで語彙を増やせれば、理想的だと思います。
しかし、そのためには相当の読書量が必要になります。
そこまで読書量が多くもない我が家の場合、英検2級を受ける際には単語帳で語彙を増やす必要が出てきました。
効率的に覚える為にやったこと
長男にやってみて良かったと思う単語の覚え方は、
英単語の解説と例文を覚えるまで音読
↓
覚えたと思ったら穴埋め問題で確認 (私がプリントを自作しました)
というものです。
この方法は私が長男を甘やかした学習法でもありますσ(^_^;)
自分でも過保護だな〜と思います…。
本当は、
英単語の解説と例文を覚えるまで音読
↓
覚えた例文を書く、または覚えた単語で簡単な文を作って書く
が良いと思います。
口に出して読むことで、音と目で覚える、
覚えたことを書くことで定着させる、
というステップを踏めば効率よく単語が覚えられると考えました。
要は、単語帳の例文を丸っと覚えるのが良いのだと思います。
そうすると覚えた単語を使えるようになります。
もう一つ考えていたのは「単語帳を2冊使う」ことです。
1冊目を音読して覚える
↓
2冊目で違った語順、例文で出てきたものを読んで定着させる
というやり方です。
これは長男の英検受験対策として考えていたのですが、なかなか1冊の単語帳が進まず…。
結局試験前に半分ほどしか覚えてない状態だったので、実践出来ませんでした。
私が実際にやってみたわけではないのですが、とても効率的なのでは?と思っています。
2冊目の単語帳は覚えているかの確認に使います。
長男が準1級を受けたい、と言いだしたらやってみようかと考えています。
実践として使えるイメージをつかむためにも、文で覚えるのが良いように思います。
せっかく労力を掛けて覚えるなら、単語を使えるようにならないともったいないです。
解説付きで例文も短く、使いやすい単語帳。
「世界一わかりやすい英検2級の英単語」
ところで、
この本の著者、関 正生先生って、スタディサプリの人気英語講師だったのですね〜。
いつも拝読している「ひめぐま」さんのブログに、度々お名前が上がっているのは目にしていたのですが、この本と結びついていませんでした…。
先日「あれ?」と気が付きました。
授業が大人気だというカリスマ先生の著書だからなのか、
こちらの単語帳は本当に使いやすいです。
何より解説がついているのが我が家にはマスト!でありました。
準1級も (もし受けることがあれば) この本を使いたいと思うのですが、準1級は出版されていないようで…。
出版を心待ちにしています。
理想は4技能をバランスよく
長男が英検を受けるようになって、当たり前ですが
「書かせてないと書けるようにはならない」
という事を実感しました。
だからと言って、
ひたすら単語を書かせたり、
文法がわかってないからといって、
be動詞が〜、副詞が〜、という学習はしていません。
基本は音読で覚えます。
読むだけでは書けるようにならないので、書くことも必要です。
単語だけを書くのではなく、文で書きます。
「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく習得する為に、せっかく子供のうちから学習を始めるなら、入りやすいところから広げていってあげると負担が少ないと思います。
子供は耳が良いですから、まずは「聞く」ことから。
聞いた音が口から出て「話す」につながります。
音と文字を関連付けて「読む」ことを覚えて、「書く」ことが出来るようになります。
長男の場合は、
英検を受ける直前まで私が「書く」ことを教え忘れていた為、慌てて取り組みました。
それでも、聞く、話す、読む、が出来ていたいたので習得が早かったのです。
「書く」ことは焦らなくてもなんとかなるな!
などと思ってしまいました( ̄▽ ̄;)
個人的に、子供に限らず、語学習得は「音」から入るのが効率が良いと考えています。
書いて覚えるのは大変なので、子供にこそ「口に出して覚える単語暗記法」おすすめします。