休校が始まった頃に長男が読み始めた『Holes』。
「Holes」
今まで音読が基本でしたが(読めているのか確認するためもあり)、そろそろ黙読も取り入れることにしました。
NHK『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』では音読をして、他に洋書を黙読をすることで語彙を増やそうというわけです。
そこでずっと気になっていた『Holes』を読ませてみました。
『Holes』は英語多読の定番、洋書の入門書⁈
『 Holes』(邦題『穴 HOLES』) は、アメリカの児童文学作家 ルイス・サッカーによるジュブナイル小説(ヤングアダルト小説)です。
1998年に初版が出版され、同年の全米図書賞児童文学部門、1999年にはニューベリー賞を受賞しています。2003年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズによって映画化もされています。
『Holes』は英語多読での入門書と言われています。
本屋さんの洋書コーナーでは必ず「おすすめ」として取り上げられていて、Amazonでも常にランキング上位に君臨している人気作です。
Amazon 「Children's Self-Esteem Books」のカテゴリーではいつも1位です。
この「Children's Self-Esteem Books」は「子供の自尊心の本」となるわけですが、Amazonでの子供向け洋書のカテゴリーは実に豊富です!
Children's Books からの、
< Growing Up & Facts of Life からの、
< Children's Self-Esteem Books
< Children's Mystery, Detective, & Spy
< Children's Action & Adventure Books
この3つのカテゴリーに『Holes』が分類されています。
日本の本だと「児童書」か「日本文学」、
そこから対象学年や年齢を選んで絞り込むぐらいです。
洋書のような細かい分類分けを取り入れて欲しい…。
『Holes』の難解度は、Lexile指数 660L。
アメリカの3~6年生の読解レベルとなっています。
レベルとしては、ちょうど次男が読んでいる『Frog and Toad』と、目標にしている『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』の間となります。
『Holes』が読めればハリポタに近づいているような気がしてきますね!
『Holes』を読んでみる
主なあらすじ
無実の罪で少年たちの矯正キャンプに放りこまれたスタンリー。かちんこちんの焼ける大地に一日一つ、でっかい穴を掘らされる。人格形成のためとはいうが、本当はそうではないらしい。
早速読み始めた長男。
読み始めは「これなら読めそう」といった感じで読んでいました。
何日か後に「どこまで読んだの?」と聞いてみると、
めちゃくちゃスローペースです。
1日数ページしか読み進めていませんでした。
難しい?意味わからない?知らない単語が多い?と聞きまくりましたが、
普通に読めるよ
と言うばかり。
本当かな〜?
と思いながら見守っていると、
15章あたりからいきなりペースが上がり出しました。
17章から面白くなる
長男が言うには、最初の方はいまいち面白くなかったそうで、
なかなかページが進まなかったようです。
それでも、日々の私からのプレッシャーを感じ(^◇^;)
なんとか読んでいた模様。
すると、17章あたりから物語が動き出したそうで、
この本面白いよ!
と嬉しい言葉が聞けることとなりました。
『Holes』は全部で50章あります。
1章が数ページ〜10ページほどなので、50章と言っても
ボリュームが凄すぎることはありません。
そして、17章から面白くなったという長男、
そこからは結構早いペースで読み終わりました。
40章あたりから夢中になるようです。
そして2周目
長男は読み終わったー!と言った直後に、
「もう1回読む!」と言ってまた読み始めました。
1回だとわからない事が多かったそうで、2周してました。
映画を観る
『Holes』はディズニーで映画化されています。
ディズニーなので、「Disney+」で視聴できます!
長男が読み終わったら観ようね
と言っていたのですが、
ママも読んでから映画見た方が良いと思うよ
と言われてしまいました(^_^;)
長男が2周するくらいなので、
どんな面白さなのか、
私も興味が湧いて読むことにしました。
私には英語版だとハードルが高いので日本語訳を購入。
一応、英語版も読みつつ、
日本語訳で意味を確認しながら読みました。
確かに面白いです。
あくまでも子供向けなので、そこを踏まえた上で
読み応えのある児童文学作品でした。
しっかり文庫本1冊分を英語で読み切るのは、達成感もありますね。
私はだいぶ日本語版に助けられて読みましたが、よく出来たストーリー展開に引き込まれました。
ネタバレを避けて説明するなら、後半に向けての伏線回収が読みどころでしょうか。
確かに2回読んだ方が内容が理解できそうです。
早速読み終わったところで映画鑑賞となり、
この週末は
英語版、日本語訳、 映画、と『Holes』三昧!
映画もしっかり面白かったです^^!!
話の内容は原作に忠実な感じだったので、本を読んで映像を観ると英語のイメージがつかめると思います。
実際、長男は
「あ〜、こういう事か」
とブツブツ言いながら映画を楽しんでいました。
「いろいろと想像が追いつかない所があった」そうです。
『Holes』は続編も出ています。
「Small Steps」
『Holes』の脇役を主人公にしたスピンオフ作品。
日本語訳版は『歩く』という題です。
「Stanley Yelnats Survival Guide to Camp Green Lake」
成長した主人公がキャンプ生活を振り返るガイドブック的な本らしいです。
日本語訳も『道』という題で出ています。
その他「ルイス・サッカー」の人気作
アメリカの人気児童文学作家ということで、ルイス・サッカーは『Holes』以外にもベストセラー作品を多数生み出しています。
『Holes』が気に入ったので、他にも読んでみようと調べてみました。
難易度は『Holes』より低めなものが多いようなので、私も子供と一緒に頑張って読んでみようかな〜…。
気になった本を羅列しておきます。
「There's a Boy in the Girls' Bathroom」
嫌われる前に自分から嫌うことで、傷つくことなく生きられると思っていたBradley。転校生のJeffと知り合い、カウンセラーのCarlaと話すうちに変わりはじめ…。
Lexile指数 490L
「Marvin Redpost」シリーズ
ペーパーバック – 1992/7/28
小学3年生のMarvinが主人公。第1作のこの本は、生まれたばかりの王子が誘拐されて9年。もしかしたら自分がその王子なのかもしれない!というお話。
ユーモア溢れる日常を描いた人気シリーズ。
Lexile指数 290L~460L
「The Boy Who Lost His Face」
ある日Davidは悪友たちにそそのかされて、子供達が魔女と噂する一人暮らしの老婦人Mrs.Bayfield に悪戯をする。するとどうやらMrs.Bayfieldに「呪い」をかけられたらしい⁈
Lexile指数 600L-695L
「Fuzzy Mud」
近未来パニック小説。
いじめっ子に悩む主人公の小学校は、立ち入り禁止の森に囲まれている。学校で、森で、農場で、
Lexile指数 600L-695L
「Someday Angeline」
賢いAngelineは8歳なのに6年生。ゴミ収集を仕事としている父親とはギクシャクしているし、学校にも馴染めていない。しかし、友達やMr.Bornとの出会いで変わっていく…。
Lexile指数 610L
『Holes』を読んでみて、
児童書とはいえ、大人でも十分楽しめる作品だと思いました。
きっと他の作品も面白いに違いないと予想しています。
英語多読を始めるなら「Marvin Redpost」シリーズもよくオススメされています。
まずはその辺りから試してみようかな。
出来れば子供には紙媒体で読ませたかったのですが、
洋書の多読となると出費が嵩みます…
そろそろKindleを渡してしまおうかと、悩むこの頃です。