まったり英語育児雑記帳

2009年生まれの長男と2012年生まれの次男をもつアラフォーです。おうち英語とゆる〜い育児がメインの雑記ブログ。2025年に高校受験する長男のことなども。

小学生が読む夏目漱石 〜長男 (小5) 英語版『吾輩は猫である』の音読音声

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NHK「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」の日本文学についてです。

 

先月は夏目漱石の『吾輩は猫である』でした。

英題は『I Am a Cat』です。 

 

2018年度放送分の日本文学をまとめたCDブックに収録されています。

"Run, Melos!" and Other Stories」 

 

 

児童向けの夏目漱石作品

 

長男は『I Am a Cat』を読んで、

『吾猫』面白い。原作も読んでみたい

と言っていました。

*長男のおかげで、我が家では「吾猫」という呼び名が定着しています。

 

夏目漱石作品の中でも、『吾猫』は子供向けとして『坊ちゃん』と並んで取り上げられている印象があります。

小学生にも面白く読める作品だと思います。

 

しかし、最初は「難しそう( ̄ー ̄)」と言って読みたがりませんでした。

 

長男は「エンジョイ〜」の音読をNHK語学アプリを使って行っています。

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前週の放送を1週間分ストリーミング配信されるので、好きな放送分を好きなタイミングで聞けるのです。

  

「夏目漱石とか、日本文学とか、難しそうでヤダな〜( ̄ー ̄)」

と言って読みたがらず、音読するのを最後にしていました。

 

実際に読んでみると面白く、原作も読みたくなったようです。

 

とりあえずKindleを渡しましたが、子供向けに出版されている本も探してみました。

 

そこで見つけたのが青い鳥文庫版です。

夏目 漱石 (著), 佐野 洋子 (著)

文庫 – 2017/7/21

夏目 漱石 (著), 佐野 洋子 (著)

文庫 – 2017/7/21

子供向け (小学上級から) ということで、漢字にルビが振ってあり文字も大きめです。子供が読みやすいように難しい漢字はリライトされているようです。

そしてなんと!

挿絵が佐野洋子さんです!『100万回生きたねこ』は私の大好きな作品です。

猫の表情がなんとも言えず魅力的。 

挿絵の持つ雰囲気のおかげで、『吾猫』の世界がぐっとドラマティックに感じられます。

これは自分用に欲しいと思っちゃいました。

 

   

小さい子供向けに絵本版もあります。 

夏目 漱石 (著), 齋藤 孝 (編集), 武田 美穂 (イラスト)

ハードカバー – 2005/12/1

齋藤孝先生が、猫の日常を中心に抜粋してまとめた絵本です。

日本文学も絵本となると、だいぶハードルが下がりますね。

可愛らしい絵柄が親しみやすく物語を演出してくれます。

こちらは次男用に欲しくなってしまいました。

 

 

吾輩は何猫なのか?

 

ところで、「エンジョイ〜」版の挿絵が黒猫でした。

 

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私の中のイメージは三毛猫だったのですが、

「黒猫なの!?」

と思って調べてみました。

 

どうやら「吾輩」は黒猫だという説があるらしいです。

夏目漱石が飼っていた猫が黒猫だったという説から、『吾輩は猫である』の主人公も黒猫と言われているとか。

 

しかし、長男が読んでいた原作に

「波斯 (ペルシャ) 産の猫のごとく黄を含める淡灰色に漆のごとき斑入り」

という一文があるではないですか!

吾輩は黒猫じゃないみたいだよ

と教えてくれました。

 

漆のごときって、とってもツヤのある毛並みを想像します。

ツヤツヤの良い毛並みの猫だったのでしょうか °˖( ̄▽ ̄)˖°

 

で、黄味のある淡灰色に黒の斑というと、

こんな猫ちゃんだったのかなと思います。

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私の三毛猫イメージはどこから来たものだったのか…。

( ̄▽ ̄;)きっと挿絵か何かが三毛猫っぽかったのかなぁ

 

無事、新たな「吾輩」のイメージが出来上がりました。

 

こんな猫ちゃんだったみたいよ

と見せてあげたら、

『吾猫』トラ猫だったんだね。可愛いね〜

 と長男。

 

 

NHK「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」版『吾猫』 

 

さて、「エンジョイ〜」版の『吾猫』はどんな感じかというと、エピソードの抜粋版です。

 

「エンジョイ〜」は1回500語で、比較的安易な英語で書かれていて、日本文学は1作品につき4回分 (計2,000語) にまとめられています。

さすがに長編小説の『吾猫』全編を2,000語に収めるのは無理がありそう。

 

『吾猫』は、

”中学の英語教師、珍野苦沙弥先生の家に何とか入り込んで、無事飼われることになった猫が、苦沙弥先生の家族や、家にやってくる友人を観察するお話” です。

話の流れは一応あるものの、どこを切り取って読んでも良いようなエッセイ集みたいな作品なので、話の途中で終わっても問題なしです。

 

「エンジョイ〜」版の最後は"Time passes." で締め括られています。

話が途中でも"Time passes." の技を使えば終わりにできるね!

と、やたらと長男は "Time passes." を気に入っていました

 

 

そんな『吾猫』、

今回は長男の音読を載せてみます。

 

第1話の途中までです。 

 

「吾輩は猫である」は、英語だと"I am a cat."

日本語だと「私」「僕」「吾輩」でイメージが変わりますが、英語だと" I " になるので、その辺のニュアンスの伝え方って難しいですね。

 

 

こちらは以前載せた小2の頃の音読です。

www.pandamama-eigoikuji.xyz

 

子供達の音読は、たまに録音しています。

録音するととても真面目に読みますし、自分で聞いて気になるところを意識して読むようになるので、とても効果的です。

 

いつもはすぐ消してしまうのですが、昔と比べて成長を感じたり懐かしく思ったりできて、保存しておくのも良いですね。

( *´ω`* )