気がつけば、もうすぐ学年末。
来年度は次男が小3、長男がついに小6になります。
2月に入った頃から、各習い事からスケジュール確認の連絡がありました。
子供の習い事。。。
いろいろと大変ですね。
大変ですが、その分成長も見られます。
その成長が見られた時に、続けさせて良かったという思いがこみ上げてきます。
子供の習い事で感じられる成長について。
今回は、長男が続けているサッカーを見ていて、感じることを書いてみたいと思います。
サッカーを続けてきた長男のこと
改めて長男の習い事です。
- サッカー
- ピアノ
- 英語
長男の習い事は4年生から変わらず、ずっと3つで固定です。
小学校卒業まで、習い事はこのまま継続予定です。
子供の習い事について、考え方はいろいろとあると思います。
子供が小さいうちは、同じ年頃の子を持つ親同士のコミュニティとしての役割もあったりしますし、親主導で選ぶ事がほとんどです。
家庭の方針によって、習い事はさせない派や、1つまで、親が決めたものだけ、知育系だけ、などいろいろ聞きます。
我が家では長男がサッカーを続けることで、
苦手なものを克服させる習い事が良いのか、
得意なことを伸ばす習い事が良いのか、
がよく話題としてあがりました。
長男のサッカーは、私(と夫)にとって予想外の習い事でした。
小1からはじめて、もう5年続いています。
親としては、まさかこんなに続けるとは思っていませんでした。
今では、チームメイトたちに混じって練習に励む長男の姿がたくましく感じられますが、つい数年前までは全く違いました。
サッカーを辞めてスイミングを習ったらどうか、という話し合いを何度もしたぐらい、チームの練習についていけない状態でした。
話し合いの度に、
「どうしても続けたい!」
という本人の希望でサッカーを継続してきました。
サッカー苦手少年だった低学年時代
はっきり言って、長男は運動音痴のサッカー苦手少年でした。
はたから見ていても、明らかに練習についていけていませんでしたし、試合ではボールの周りをウロウロしている状態。
いつも練習を見学していた私としては、
「サッカーは苦手そうだし、頃合いを見て他の運動系 (スイミングとか) の習い事をさせよう」
と考えていた程です。
実際に、小2、小3と、進級の度に「サッカーを辞めてスイミングに」という話をしましたが、本人がどうにも「辞める」とは言わなかったのです。
「スイミングもやりたいから両方やる」
と言い出す始末で、サッカーは続けたいと言います。
どう見てもチームの練習についていけてないし、チーム分けも一番下…。
本当にやりたいの?楽しいの?と疑問に思いながらも、本人の意志を尊重して継続してきました。
実は、「本人がやりたいと言うなら続けさせよう」という考えにも揺らいだ時期があります。
このまま本当に続けさせて良いのか、他に長男が得意なスポーツがあるのではないか、個人競技の方が楽しめるかもしれない、と迷い、モヤモヤとした思いを抱えていました。。
その迷いを吹っ切って今に繋がったのは、長男が所属するサッカーチームのコーチの言葉でした。
思いが吹っ切れたコーチの言葉
長男がサッカーに通い出して2年が経った頃、3年生への進級時期でした。
サッカーをはじめて2年も経つのに、長男は試合中もノロノロとボールの後をただ追いかけているような状態で、上達が見られません…。
このままサッカーを続けさせるかどうか、家族会議も開かれ、私の中では絶賛モヤモヤ期真っ只中でした。
何でも習い事をはじめて1年は、
「まだまだこれから」
という思いで見守っていられます。
しかし、2年も経つと親として少しは子供の成長を感じたいものです。
2年も続けているし、このまま続けても上達しないかもしれない、元々運動音痴だから仕方ない、という思いが湧き上がってきます。
チームの練習についていけなくて、他の頑張っている子達の足を引っ張っているのではないか、という思いも出てきたり、いろんな事が気になって仕方がない時期でした。
そんな時にサッカーチームのコーチとお話する機会があり、長男の様子などを相談した事がありました。
すると、コーチからはこんな感じの事を言われました。
「本人が『サッカーを辞めたい』と言わない限りは是非続けさせてあげて欲しい。本人がサッカーをやりたい、と言っているならどこかでスイッチが入るかもしれない。入らないかもしれないんですが (笑) 」
しかし、サッカーはチームプレイです。
周りが一生懸命やっている中、長男のプレイはどうなのかと聞いてみました。
ウロウロとボールを追いかけているだけ、チームの子達についていけていない感じがありありと見て取れます。
すると、
「サッカーは本人が楽しければ良いんです!本人が楽しんでやっていれば、どんどん考えて動けるようになるんですよ」
と言われました。
「本当に!?」
とかなり驚きました。
半信半疑どころか、うちの長男がそんな変わるとは思えない、、、という思いの方が強かったのを覚えています(−_−;)
口では「好き、楽しい」と言いつつ、本当にサッカーが好きなの?と思うような行動が多すぎて…。
能動的に動ける日など本当にくるのだろうか、と思わずにはいられませんでした。
試合中もただウロウロとボールを追いかけているだけですから…
すると最後に、
「続ければ絶対にプラスになるんです。マイナスになる事は絶対にありませんから!」
という私のモヤモヤを吹き飛ばす励ましをいただきました。
これを聞いて、そうか!と思ったのですよね。
まさに、その通り!と思いました。
当時の私は単純かもしれませんが、この言葉で全てが吹っ切れたのでした。
続ければ絶対にプラスになる。
そう言われて、本人が「やりたい」というなら続けさせよう、私は見守ろうという決意ができました。
サッカーに限らず、全てにおいて、いつもこの言葉を思います。
そして、今の長男を見ていると、あの時のコーチの言葉が本当にその通りだったと実感します。
子供の先は見えないだけに不安です。
この先どうなるのか、分からないからこそ、様々なケースを数多く知っている指導者の意見を聞く事が大切なのだと感じました。
素直に意見を聞き入れるためにも、指導者は信頼できる人でなければいけないとも思います。
子供を預けるわけですから当たり前なのですが
苦手な事を頑張れる強さ
子供が苦手なことでも、本人が「やりたい」と言うなら続けさせた方が良い。
当然のように思えても、その当時は本当にそれで良いのか悩みました。
そして何より、苦手なことを続けられる強さに、我が息子ながら感心しています。
長男はサッカーをはじめる前に、体操を習っていた時期があります。
本人が嫌がったのですぐに辞めてしまいましたが、そこでは体操に向いていると言われていました。
体の柔軟さとバランスの良さを先生にいつも褒められていて、私が見ていても得意そうだなと感じました。
しかし、向いていると言われた体操は全くやりたくないと言い、練習についていけてないサッカーはやりたがるのです。
不思議なものです…。
周りを気にせず自分の成長にだけ目を向ける
そして、周りと比べずに、自分が出来るようになったこと、できないことを克服しようと頑張ったことが大きかったと思います。
頭では分かっていても、つい上手な子と比べがちです。
センスのある子や得意な子は、 あっという間に上手くなります。
下のチームからなかなか上がれず、途中から入ってくる子にどんどん抜かされる中、どんな気持ちで「続けたい、上手くなりたい」と思ってやってきたのか。
本人は何も言いませんでしたが、悔しい思いもたくさんしたんだろうなと思います。
サッカーをはじめた当初感じていた「長男は運動音痴かも?」という部分は、小学校高学年になると全くそんな素振りはなくなりました。
コーチ曰く「動き方が分からなかっただけ」のようです。
ここまできて、子供の苦手を決めつけず、辛抱強く見守ってきて良かったと思います。
そんなこんなで続けてきたサッカーも、ついに小学生最後の1年となりました。
途中で辞めるだろうと思っていたサッカーを続けているなんて、誰よりも私が一番驚いています。
最後の1年間、しっかりやり抜いてチームを卒業して欲しいです。
やり続けてきたことで、少しづつ、小さいながらもたくさんのプラスが蓄積されたことでしょう。
その蓄積によって、どこかで長男のスイッチが入ったのかもしれない、と考えたりもします。
「いつスイッチが入るか分からない」
「続ければ絶対プラスになる」
この言葉が、私にとって子供を見守っていく上での大きな支えになりました。
運動音痴かと思っていた長男も、続けていたらそんなことはなくなりました。
長男にとってサッカーは「苦手なことを克服する習い事」だったのかもしれないと思います。
そんな長男の成長を見ていて、子供の伸びしろは計り知れないと感じています。