今年の1月14日から東京国立博物館(平成館)で開催されている「ポンペイ展」。
開催を知った時から観に行きたいと話していましたが、やっと先日の日曜に家族で行ってきました。
わが家の子供たちがポンペイに興味を持ったきっかけは、長男が『マジックツリーハウス』の「ポンペイ最後の日」というお話を読んだことでした。小3の頃だったかな。
Vacation Under the Volcano (Magic Tree House #13)
日本語版
物語の中では歴史や文化にサラッと触れる程度ですが、そこが子供にも分かりやすくて良かったように思います。
その後ヴェスヴィオ火山の噴火について調べたり、ポンペイをテーマにした特番があると家族で一緒に観たりしているうちに、次男もポンペイについて興味を持つようになったのでした。
とても見応えのある展示でした
当時の生活が垣間見える展示品の数々や、モザイクや彫刻の芸術作品、庭や壁の一部を再現していたりと、とても見応えのある展示でした。
本展覧会では、壁画、彫像、工芸品の傑作から、食器、調理具といった日用品にいたる発掘品を展示。2000年前の都市社会と豊かな市民生活をよみがえらせます。
また、ポンペイ出土の膨大な遺物を収蔵するナポリ国立考古学博物館の全面的協力のもと、まさに「ポンペイ展の決定版」とも言える貴重な機会となります。
公式の紹介にある通り、古代ローマがどれだけ繁栄していたのか、ポンペイの暮らしがどんな様子だったのかを窺い知ることができる内容でした。
お気に入り作品など
展示品は撮影OK (フラッシュはNG)だったので、特に印象に残っている作品などご紹介してみます。
まず、次男が1番好きだというモザイク画「辻音楽師」。
細かい表情や陰影など、とても精密に描かれていて、モザイク画でここまで表現できるのかと驚きます。思わず見入ってしまう素晴らしい作品でした。
私と長男のお気に入りは「猛犬注意」のモザイクです。
ポンペイでは玄関に、こういった犬のモザイクを施している家が多かったのだそう。
泥棒を警戒しての防犯対策だったらしいですが、なんだか可愛らしい(*^^*)
長男は「メメント・モリ」のモザイク作品も気に入ったそうです。
死を忘れずに今を楽しむ精神、大切にしたいです。
夫のお気に入りはバッカス(ディオニュソス)像。
ポンペイはワインの産地だったとのことで、ワインの神バッカスを祀った家が多かったらしいですね。
こちらは、その美しさに思わず見惚れちゃうバッカス神の彫像です。ヒョウを抱いてる姿が微笑ましい。
豪華なアクセサリーの数々も圧巻でした。
特に長男と次男が気に入っていたヘビの腕輪。
色褪せないゴールドの輝きにエメラルドの目がゴージャス!
私としては「ヘルマ柱肖像」の衝撃がなかなかでした。
解放奴隷であったユクンドゥスの父親の肖像であると考えられている、ヘルマ柱型肖像。
こういった頭部と局部のついた柱型の肖像を「ヘルマ」というらしいですが、当時は成功や幸福を招くとされて玄関などに置かれていたらしいです。
ご先祖への尊敬の念が込められている彫像らしいので、そういう文化だったのですね…。
音声ガイドも良かったです
展示を観に行った際に音声ガイドがあれば、レンタルして聴くようにしています。
家族4人で音声ガイドを聴きながら、各々自分のペースで展示品を見て回ります。
大抵、私が1番早く見終わって出口でみんなを待ってるパターン( ̄▽ ̄;)。夫か次男がだいたい最後です。
「ポンペイ展」の音声ガイドは、声優の小野賢章さんと小野友樹さんです。
お二人が古代ローマ人のキャラクターに扮して、およそ2000年前のポンペイをストーリー仕立てで周っていきます。
当時のポンペイの文化、人々の暮らしぶり、そして作品の見どころなど、臨場感たっぷりに案内してくれます。古代ローマにタイムスリップした気分が味わえるかも⁉︎
ポンペイクイズがあったりと、子供たちも楽しんでいました。
ユニークなオリジナルグッズも話題です
今回のポンペイ展では、オリジナルグッズのユニークさも見どころの一つのようです。
あまりの人気ぶりに私が行った時は完売していた「炭化したパンのクッション」4,950円(税込)
炭化して発掘されたパンをモチーフにしたもの。
他に同じデザインでミニサイズの、ポーチやマグネットも販売されていました。
さらに、「古代遺跡の柱の抱き枕」6,380円(税込)も。
こちら、かなり心惹かれました!
子どもたちからも「欲しい」とせがまれたんですけどね、大きいこともあって購入は見送ってしまいました^^;
他にも面白いグッズが盛り沢山でした。
ミュージアムショップでこんなに盛り上がることってある?と思ったぐらい魅力的な商品の数々。
サンリオのポムポムプリンとのコラボグッズや、
アーティスト長場雄さん書き下ろしデザインの、会場限定グッズなどもあります。
あれもこれも欲しくなってしまうので、購入品はかなり厳選したものになったかも(笑
真っ先に購入を決めた「炭化したような黒ぼうろ」
本当に炭化したかのような見た目が面白い。
実際に食べたところ、ココア味の効いた普通に美味しいぼうろでした。
あっという間に子どもたちが完食していました( ̄▽ ̄;)
「猛犬注意」のモザイク作品は人気らしく、ワンちゃんをモチーフにしたグッズも数多くありました。
その中でも、ラインストーンで飾られたワンちゃんのマグネットに一目惚れ( *´艸`)
裏側もしっかりした作りで何だかオシャレ。
こだわりを感じます。
そして、
ポンペイはワインの生産が盛んだったため、ワインにまつわる出土品も多く紹介されているのです。
展示を見ているとイタリアのワインが飲みたくなりました〜( ̄∀ ̄)
というわけで、売り場で見つけたパスタスナック2種(バジルソルト味とナポリタン味)をお買い上げです。
帰宅後にイタリアワインを楽しむお供に、ぴったりでした♪
長男がブックマーカーが欲しいと言うのでこちらも購入しました。
古代な雰囲気が漂うブックマーカー。
子どもたちは毎朝の音読を日課としているわりに、ブックマーカーって使っていませんでした。適当な紙とか挟んでいました…。
欲しいデザインのものが見つかったのならと、長男にプレゼント。
早速使っています。
「カッコイイ!」と喜んでいました( ̄∇ ̄)
記念メダルもありました。
4種類から好きなデザインを選んで、別売りホルダーに入れてキーホルダーに出来ます。
長男は「猛犬注意」の柄、次男はポムポムプリンの「猛犬注意バージョン」。
30円で裏に名前と日付を印字ができます。
次男は名前だけ、長男は名前と日付けを入れました。
長男は当日の日付を入れるのかと思いきや、
ヴェスヴィオ火山が噴火したと推測されている、西暦79年10月24日を印字していました。以前は8月に噴火が起きたとされていましたが、現在ポンペイ最後の日とされているのは10月24日らしいです。
ポンペイにちなんだ日付けにしたかったのだとか。
なるほどね〜。
混雑回避のため、ポンペイ展の観覧時間は90分以内でと案内されています。
なんだかんだと、ショップでのお買い物を含めると90分以上掛かってしまいました( ̄◇ ̄;)
見どころ満載の「ポンペイ展」、とても面白かったです。
上野で悲劇的な大災害で消えた古代都市に思いを馳せる、そんな休日となりました。