我が家の英語育児には「教材」が必須です。
それは私は英語が苦手だからです。
「ワールドワイドキッズイングリッシュ(WKE)」から英語育児が始まり、「オックスフォードリーディングツリー(ORT)」へ教材を移行しながら続けてきました。
その後、たまたま長男がハマった「マジックツリーハウス」を読み進めたわけですが、
その間に小2で英検3級、小3で英検準2級に合格できました。
なので、私としては「英語育児」を「英語の本を読む」ことに移行できたのが大きかったと考えています。
そして、「マジックツリーハウス」の次に何を読んだら (読ませたら) 良いのかを悩みました。
本人が興味を持って読み進められる本で無くてはいけません。
しかし小学校中学年ともなると、幼児向けの本では物足りなくなってきます。いまいち興味が持ちにくく、本人が面白く感じながら読むことは難しくなります。
何か英語のレベル的に丁度良く、本人が面白いと思う本はないものか。
探していて「Graded Reader (グレーデッド・リーダー)」にたどり着きました。
Graded Reader (グレーデッド・リーダー)とは
「Graded Reader (グレーデッド・リーダー)」は通称「GR」と言われる、英語学習者向けの洋書です。
英語学習者向けということで、細かくレベル分けがされており、各レベルで文字数や使われる文法に制限が設けられています。
例えば、英語を多読で学習しようと思った時に、簡単な文法と少ない単語で書かれている本を選ぼうとします。
すると、通常だと幼児向けの本になるわけです。
大人や中高生、小学生でも高学年になると、絵本や幼児向けの本では飽きてしまって続けるのが大変です。
しかし、内容が有名映画や小説ならどうでしょう。
「GR」は各レベルに合わせて簡単に書かれているため、面白いと思える内容を楽に読み進めることができるのです。
ちなみに、「オックスフォードリーディングツリー(ORT)」も子供向けの「GR」になるようです。
「GR」は多数の出版社からシリーズが出されています。
特に有名なのが、
ピアソン・ロングマン社の「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」旧「ペンギンリーダーズ」
オックスフォード大学出版局の「オックスフォード・グレーデッド・リーダーズ」
マクミラン出版社の「マクミランリーダーズ」
の3つです。
それぞれラインナップが豊富で、様々なジャンルの作品が揃っています。
また、これらの有名「GR」シリーズは、洋書が置いてある図書館で借りられる場合があります。1冊あたり約700円〜と割と高額なだけに、多読するなら図書館を利用してどんどん読み進めたいですね。
さらに、これらの有名リーダーズからは子供向けの「GR」も出ています。
第二言語として英語を学ぶ子供を対象としているため、CEFRのPreA1からA1(英検の5級〜3級ぐらい)までの間に細かいレベル分けがあります。小学生高学年が興味を持ちそうなノンフィクションのタイトルなども豊富です。
各リーダーズの特徴
「Pearson English Readers(ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ)」
「Pearson English Readers」 は、「Penguin Readers(ペンギンリーダーズ)」 からブランド変更した多読リーダーシリーズです。13のジャンルからなる、映画作品を含む豊富なタイトルの数々。 様々な年齢に合った本が見つかります。
また、目的に合わせた4種類のリーダーズに分かれています。
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Pearson English Kids Readers:ディズニーやCLIL等、児童向けシリーズ。
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Pearson English Story Readers:世界中で愛されている童話を集めたシリーズ。
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Pearson English Active Readers:ゲームやアクティビティ等が収録されたインタラクティブ CD-ROM 付きのシリーズ。
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Pearson English Readers:映画タイトルや童話等を全7レベルに分けたグレイデッド・リーダーズシリーズ。
子供向けの「Pearson English Kids Readers」では、CEFRのA1よりも簡単なレベルからA1++まで細かく6つにレベル分けされています。ディズニーシリーズや子供が興味を持ちそうなコンテンツが多数あります。
「Oxford Graded Readers(オックスフォード・グレーデッド・リーダーズ)」
500タイトル以上におよぶ豊富なラインアップが魅力のリーダーズ。
400冊以上のリーダーから自分のレベル、 好みに合わせて本を選ぶ事ができます。5種類のリーダーズがあります。
- Classic Tales:多くの人に親しまれてきたおとぎ話を、美しいイラストとやさしい英語で綴ったストーリーブック。レベルはA1から。対象8歳以上。
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Read and Imagine:物語を楽しみながら、想像力とリーディングスキルを育むフィクションシリーズ。6歳〜12歳向け。
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Read and Discover:英語学習を通じて他教科も学べる、フルカラーのノンフィクションリーダー。6歳〜12歳向け。
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Dominoes:興味深いアクティビティと充実のサポートが人気の、精読に適したフルカラーリーダーシリーズ。
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Bookworms:語彙、文章量、内容などにおいて綿密にレベル分けされた本シリーズは、最も効果的なグレイディッド・リーダー。
「Oxford Graded Readers」の子供向けシリーズは6歳〜が対象年齢のようです。Pre A1からB1までのレベルに分かれています。
「Macmillan Readers(マクミランリーダーズ)」
個人的にデザインがおしゃれだなと思っているリーダーズです。作中に手書き文字が出てきたりと、デザインにこだわっている印象。古典作品からオリジナルストーリーまで幅広いラインナップが特徴です。子供向けと一般向けのリーダーズがあります。
- Macmillan Children's Readers:6〜12歳の子供向けの6つのレベルのさまざまなフィクションおよびノンフィクションのタイトル。
- Macmillan Readers:6つのレベル設定から選べるリーダーズ。書き下ろしのオリジナルシリーズもある
「Macmillan Children's Readers」は6つにレベル分けがされています。「Macmillan Explorers Phonics」という、第二言語として英語を学ぶ子供達に向けたフォニックス学習のリーダーズもあります。
Macmillan ReadersのHPでレベルテストが受けられます。
テスト結果で適したレベルのリーダーズが選べるサービスです。
これは利用したいですね。
各リーダーズの特徴を見て
どのリーダーズも子供向けの英語学習シリーズを出していて、内容も面白そうなものが多いです。
オリジナルのフィクションやノンフィクションなど、小学校高学年の子供も興味を持ちながら学習できそうな内容になっています。
レベルも英検でいうと5級〜4級あたりのものが豊富にそろっているので、扱いやすいと思いました。
特に「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」は、子供向けリーダーズでも様々なジャンルを出していて魅力的です。ディズニーなどの有名タイトルから、日本の「桃太郎(Peach Boy)」などのおとぎ話、ノンフィクションなど、どんな子供でも何かしら興味を持ちそうなコンテンツが用意されています。
また、各リーダーズは音声付きの本があります。
リスニングや発音の学習に活かせられるのはもちろんですが、オーディオブックは子供向けだけではなく、大人にも有名俳優が演じるように読んでいる音声ドラマ風のシリーズがあったりと楽しく聴けそうな工夫がされています。
おまけ
「Oxford Bookworms」にはゲームブックもあります。
ペーパーバック – 2007/11/29
「Mystery In London」
Starter なので PreA1 レベルです。
長男がゲームブックが好きな時期があったのと、「GR」にゲームブックがあるんだ、という目新しさで買ってみました。探偵役になり、ロンドンで起こった殺人事件の犯人を追うというストーリーです。レベル的に優しいので挿絵も多く、さらっと読めます。
内容が子供向けではないですが、多読の手始めに面白いと思います。読書という要素は薄いですし事件解決も早いですが、いろんな試みをしているんだなぁと感心します。
英語レベルや興味によって選べる「Graded Reader (グレーデッド・リーダー)」。子供がハマるシリーズが見つかれば長く活用できそうです。
英語学習に上手に活用していきたいですね。