休校中の家庭学習ですが、
学校からの課題「第二弾」がやってまいりました!
子供達の通う小学校からは、6月までに進めておく予定だった単元を丸っと課題で出されているのを感じます。4月から計画的に課題を出して欲しかった…と思わなくもないですが、先生方も大変な時。
丁寧な授業動画と指定されたeテレを見て、私も子供に付き合いながら、なんとか課題をこなしています。
そんな中でちょっと感じたこと。
それは、子供達の勉強が「作業」になっちゃってない?ということです。
授業動画の取り組み方で見えたもの
先生の授業動画を見ながら学習を進めるのは、とても良いのです。
先生方は、とても丁寧に分かりやすく作って下さっています。しかも、音楽や家庭科、生活、体育まであります。急遽、動画対応することになった先生方は試行錯誤しながら大変だったと思います。
子供達は聞き慣れた先生の声がすると「〇〇先生の声だ!」と喜んで動画を見ながら授業を受けています。体育のストレッチも楽しく取り組んでいます。
しかし、
私が気になるのは授業内容ではなく、子供達の取り組み方です。
主に「ノートの取り方」が気になっています。
授業動画の中で、
「ノートの左側何マスのところに線を引きます」、「これを書きましょう」、「ここを赤線で引きましょう」、というようなノートを取る流れがあります。
それに沿って子供達はせっせと「作業」をしています。
小学生にとって、ノートの取り方は大切だと思います。
ノートを見やすく、分かりやすくとることは今後の学習にも関わってくることです。先生は効率の良いノートの取り方を、丁寧に教えて下さっているわけで、それは大変ありがたい事です。
しかし、うちの子供達はノートを取ることが作業になってしまっています。
ノートに書くことだけに集中していて、内容を考えて書き写しているとは思えません。
「ここが要点なんだ!」などと考えながら書いている様子は、微塵も感じられません。
最後に映し出される「先生の見本」と同じように書けたかどうかだけを気にしているようです。
かといって丁寧にノートを書いているわけでは無いという…。
この「作業」をしていて勉強が身につくとは思えないですし、字を丁寧に書いているわけでも無いのでプラス要素が見当たりません。
家庭学習での「ノート」
そしてその作業を見て、「そういえば家庭学習でノートって取っていなかったな」と気が付きました。
我が家での家庭学習は、
教科書を読む
↓
問題のプリントをやる。
↓
親が丸付けをする
↓
もう一回教科書を読んで間違いを直す
という流れでした。
ノートを取っていないし、ノートを取ることを考えもしませんでした。
ノートとはどのように活用するのか
勉強においては、
自分が理解したことを分かりやすく書く=ノートに取る
なのかと思います。
ノートというのは、アウトプットするための手段です(と思っています)。
学校では、
先生が黒板に書きながら授業をするのを聞いてインプットする
↓
聞いて分かったことをアウトプットとしてノートに取る
うちの子達を見ていると、きちんと板書するだけの作業になっていて、理解に繋がっていないのではと思いました。
家庭学習なら、
教科書を読んでインプットする
↓
分かったことをアウトプットとしてノートにまとめる
こういった使い方が良さそうに思います。
しかし小学生には(特にうちの男子二人には)、自力でノートを取るのは難しい気がします。
小学生のノート術
そこで、こんなサイトを見つけました。
コクヨの「キャンパスノート」HPにあるノートの取り方についてのページです。
小学生向けではありませんが、なるほど〜と参考になる事が書いてあります。
こちらはドット付き罫線の「ノートの取り方」について書かれています。
説明してくださっている太田あやさんは、小学生向けノート術の本も出されています。
「東大合格生が小学生だったときのノート」
アマゾンの紹介画像にあったこちら。
黒板マネロボット!まさにうちの子!(笑)
Amazonの紹介ページによると内容はこんな感じです。
ノートを書くときの6つの約束
【約束1】ノートは、自分のために書こう
ノートを書くのは、先生のためでも、ご両親のためでもありません。まさに自分が学んだことを復習し、知識を身につけるために書くのです。
【約束2】文字は、ていねいに書こう
小学生の低学年の時期は、いずれ自分に役立つノートを書くための準備期間。罫線を意識しながら、とめ、はね、はらいに気をつけ、一文字一文字、ていねいに書くことからスタートします。
【約束3】心が動いたことを書こう
黒板に書かれたことだけをノートに書くのではありません。板書はしなかった先生の話、友だちの意見、それらを聞いて自分で考えたこと……。自分の心の動きを記すという習慣をつけます。
【約束4】色は3色、ルールを決めよう
カラーペンは書く作業を彩ってくれるもの。低学年は色を自由に使ってもいいのですが、高学年以降は、色は大切な部分を目立たせるために使っているということを意識していきます。
【約束5】2本のラインで区切ろう
ノートのどの部分に何を書くのか、整理して使いこなすのは至難の業。まずはノートに書くべき項目を洗い出し、配置する場所を決めてしまいましょう。そのうえでノートにラインを引いて分割し、適した場所に書いていけばいいのです。
【約束6】プリントは、ノートにはろう
先生から配られたプリントが整理できない児童は多いです。そんなときは、ノートに貼ってしまいましょう。なくすこともなく、見直しも一度に出来て便利に!
このほか、学年別、教科別に、豊富に集めた「東大生が小学生だったときノート」を例にあげながらノートづくりを徹底解説するほか、親子で「ノート力」をアップするヒントのつまった東大合格生親子のインタビューも掲載。
「小学生のころに、書くことが楽しいと感じたり、書くことで知的好奇心が満たされる経験をすることで、『ものを書くことをいとわない子』に育てることができます」(太田あやさん)Amazonの紹介文より
内容紹介文を読んだだけでも、とっても参考になりました!
そういえば長男が小4の途中まで塾に通っていましたが、その時に塾の講師の方から言われたのが
「子供のノートが色とりどりでキレイに書かれていたら注意するように」
というものでした。
ノートをキレイに書くことに熱中して、勉強になっていない場合が多いそうです。
文房具好きでカラーペンやキラキラペンを何本も持っていた私は、自分が勉強をしていなかった事実をそんなところで知ったのでした(笑)
小学生のノートの取り方については、他にも本が出版されています。
「勉強ぐせが身につく 学習ノートのつくり方」
この本の著者である木村理恵さんは、中学校と小学校で30年以上教鞭を取ってきた元先生です。主に小学校高学年の保護者向けに書かれていて、取り組み方など、とても具体的。
この本の特徴は、
- お金はかけない
- 塾や新しい問題集も不要!
と強調している点だと思います。
家庭学習をいかに充実させるか、どれだけ親の関わり方が大事かといったことが書かれています。
「子どもに教えてあげたい ノートの取り方」
「花まる学習会」で有名な高濱正伸先生の本。 「花まる学習会」の人気ぶりを見ると手に取ってみたくなります。本の紹介文に『高濱正伸先生が、初めて明かす「成績を伸ばすためのノートの原則」!』とありますから、期待してしまいます。
そして、こちらの本の中では板書を写すだけのノートを「ミテウツシ病」と表現しています。子供達をただ黒板を写すだけのノートから卒業させなければ…(^◇^;)。
小学生のノート術を調べてみると、だいたい共通して書かれていることがありますね。
低学年のうちは、まずノートを取ることに慣れるところから、
高学年の長男は「黒板マネロボット」や「ミテウツシ病」から脱することからですね。
「自学ノート術」についても調べてみたのですが、長くなったので分けたいと思います。