カブトムシの飼育を始めたのは、確か4年ほど前の夏からだったと思います。
たまたま捕まえたカブトムシを飼う事になり、夫と子供達がお世話していました。
私はほぼノータッチ。
土替えの時に「うわ〜」と思っていたぐらいで、全く関与する事がなかったカブトムシ。
たまたま捕まえたのがオスとメスだったので、卵から幼虫が生まれ、冬眠を経て成虫になった時は感動したものの、やはり基本はノータッチで過ごしてきました。
それが今年の初め頃、今回の幼虫達は環境が悪かったのか、うまく育たずに飼育を断念する事態となりました。
ガッカリした子供達は庭に幼虫を埋めて肩を落としていたわけです。私も多少愛着が湧いていたので残念ではありました。
そして、その後に残ったのは大量の「カブトムシの土」。
封を開ける事なく、まるまる一袋がどん!と残っています。
これをどうしようか、となり、植物の土として使えないものかと考えたのでした。
だって中身は土とオガクズだし、植物に使っても害はないはずだと思ったし、未開封の土ですから、そのまま捨てるのももったいないな、などと思ってしまったのです。
これが大きな間違いだったわけですが、その時の私は知る由もありません。
夫と話した末に、発泡スチロールの箱に出してみて、使えそうなら庭に撒こうかという結論になりました。ここでネット検索してみるとか、ちょっと調べるとかすれば良いものを、と思わずにはいられません。
そんな話をして、実際に発泡スチロールの箱に出したのが4月ごろ。
そこから地植えの花壇に半分ぐらい使いました。
そして、
なんと発泡スチロールの「カブトムシの土」からシロアリが発生!しているのを発見!
Σ( ̄Д ̄lll)
5月のGWごろだったと記憶しています。
これはまずい、植物の土には使えないから処分しよう、と慌ててゴミに出して、花壇は様子見することに。
そして、様子見していた庭の花壇の一部にシロアリが大量発生!
Σ( ̄Д ̄lll)ヒエェ
それが今日の午後の出来事です。
「カブトムシの土」はシロアリの大好物
カブトムシの土は、朽木などが含まれた腐葉土なので園芸用にしても問題はないらしいです。
腐葉土や朽木はシロアリの大好物なので、シロアリが発生しやすい土なのだそうです。
園芸用に売られている腐葉土には、通常防虫剤や殺虫剤が含まれている場合が多いので、園芸用の土だとシロアリ問題とは無縁のようですね。
カブトムシの土に殺虫剤が入っていたら大変です。
カブトムシを飼っている時も、朽木などにシロアリが発生する事があるらしいです。
今までカブトムシの飼育をしてきてシロアリに遭遇しなかったのは、ある意味幸運だったのでしょう。
シロアリ発生に「ひえ〜〜」と悲鳴をあげている傍ら、子供達は「おぉ〜これがシロアリ」などと呑気に観察していました。
シロアリは黒アリが食べてくれるから大丈夫だよ
と言われ、
そうなの?
と、
いやいや、
そんな悠長なことを言ってられる数じゃないんですけど!
シロアリのいるエリアの土をごそっとビニール袋へ隔離です。
多分500匹ぐらいいたと思います(−_−;)
そんな中、子供達が言っていたように「シロアリVS黒アリ」の攻防も見られました。
黒アリの圧倒的な強さで、シロアリが運ばれていきます。
これが自然の摂理、食物連鎖を実感する出来事でした。
ちょっと調べたところによると、シロアリは自然界では重要な存在なのですね。
家を食べる悪者との認識が強かったのですが、森では重宝される存在だと知りました。
シロアリは木の幹に豊富に含まれる「セルロース」を栄養とする数少ない生物で、倒木などを土に還すため"森の分解者"と呼ばれています。 また、木を食べるシロアリが黒アリなどに食べられることから、植物性たんぱく質を動物性たんぱく質に変えることになり、自然界の食物連鎖においても重要な昆虫とされています。
ちなみにシロアリはゴキブリの仲間で、アリの仲間ではないのです。
これは子供のクイズ本で得た知識。
それにしても、シロアリは焦りますね(−_−;)
子供達は今年もカブトムシかクワガタを見つけたら、また飼育したいそうです。
もしまた飼うことになったら、シロアリには十分気をつけたいと思います。