次男は幼少の頃から、とにかく「なんで?どうして?」が多い子でした。
8歳の今も、頻度は減ったものの「なんで?」とよく聞いてきます。
本当に些細な、私からしたらどうでも良いようなことも「なんで?」と聞いてくるので、正直疲れます…。
( ̄◇ ̄;)
長男がいる時は、ほぼ長男に丸投げ…。
そんな次男が、最近「宇宙」や「星」に興味を持ち始めました。
小学館の図鑑NEOの『宇宙』をよく読んでいます。
それに伴って次男の「なんで?」が哲学的になってきました。
小学生のための「哲学」
どうやら次男は、金星が地球と似ている「双子星」と言われていることに興味津々のようです。
そして、氷河期の原因と言われる隕石衝突にも恐怖を抱いている様子。
「どうして隕石が落ちてくるの?」
「月は地球の引力に引っ張られないの?落ちてこないのはどうして?」
などから始まり、
「地球が遠い未来に金星みたいになるの?金星には人間みたいな生き物がいたの?それは絶滅したの?じゃあなぜ生き物はいるの?そのうち絶滅するのに?どうして人間は生まれてきたの?太陽に近づいて行って皆んな燃えちゃうんでしょう?僕はどうして生まれてきたの?どうして死ぬまで生きるの?」
…。
考えているうちに、何やらどんどん深いテーマにハマっている次男…。
「う〜〜ん…(-"-;)」
私もなんて答えて良いものやら、、、。
宇宙に思いを馳せたら、哲学にたどり着いたパターンのようです。
このパターンは長男にはなかったかも。
適当に受け応えするのもなぁ、と悩んで子供向けの哲学書を考えました。
哲学の入門書といえば『ソフィーの世界』?
「一番やさしい哲学の本」として記録的なロングセラーとなり、映画化もされた哲学ファンタジー。
ですが、さすがに小学生には難しそうです。。。
そうしたら、こんな番組を発見!
eテレで放送している「こどものための哲学」です。
小学3年生の少年Qくんが、日常の中で抱いた不満や願望に、ぬいぐるみのチッチがなぜそう思ったのかを問いかけ、対話しながら、自分なりの答えを探求していく人形劇です。
「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」
「ふつうってどういうこと?」
「死んだらどうなるの?」
などなど、子供が普段疑問に思う「どうして?」に自分なりの答えを見つけていく番組。
答えはいくつあってもいい、
自分なりの答えがあっていい、
皆んな答えが違っていい、
答えが変わってもいい、
答えがない疑問を深く考えよう!という内容です。
これ、とても良い番組ですね。
ただ考えただけで終わってしまいがちの疑問を、自分なりの答えが出るまで考させてくれます。
親として子供により深く考えさせる導き方が分かりやすく、とても参考になります。
自分の考えにたどり着くまでのプロセスが大事なんですね。
早速、夕食後の時間に子供達と一緒に観ています。
長男と次男、小学校高学年と低学年では反応が違うのも面白いです。
次男は登場人物にツッコミを入れつつ、割と素直にあれこれ考えながら楽しく視聴しています。
長男は、まぁ捻くれていると言いますか。。。
( ̄◇ ̄;)
いちいち批判的なことを言って面白がり、次男と盛り上がっています。
批判するのがカッコイイと思うお年頃でしょうか?
それでも一緒に考えたり、自分だったら、と次男と意見を出し合いながら観ているので良いのかな…。
まだまだ小学生、幼いなぁと生暖かく見守っています。
子供のための哲学書
そんな幼い小学生男子に、分かりやすい「哲学」についての本はないか探したところ、気になる本を見つけました。
「10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉」
イラストが多く、絵本のような読みやすさが良いです。
子どもが抱えるリアルな悩みや疑問を、哲学者の言葉をヒントに解決。
哲学を通して子どもの考える力を育てる、必読の一冊。
古代ギリシャから近代、現代の有名な哲学者の解説も
と内容紹介にあるように、哲学者の思想を簡潔に分かりやすく説明してくれています。
「子どもの哲学」
毎日小学生新聞にて人気連載中の「てつがくカフェ」をまとめた本。
ふつうって何? 頭が良い人ってどんな人?
無ってどんな空間?なぜ子どもが化粧をしてはいけないの?
友だちはたくさんつくるべき? 心はどこにある?
人を殺してしまう人がいるのはどうして?
などの問いに対する考え方が分かりやすく書かれた「哲学的思考」を身につけられる1冊。
「5歳からの哲学」
用意された質問を通して、子供の考え方を導く指南書的な本。
「どういうことを公平っていうのかな?」
「みんなちがっていていいの?」
「親切って、どんなこと?」
といった質問を子供に投げかけ、理由に対して親がどう返していくか、考えの導き方が書かれています。
子供と一緒に哲学を学ぶ、大人向けの本のようです。
どの本も良さそうです。
「5歳からの哲学」 は図書館の予約待ちで1ヶ月以上掛かりそうですが、他2冊は入手済みです。
それぞれ読んでみて、また感想など書いてみたいと思います。
それにしても、子供向けの哲学の本、人気なのですね。
調べるまで知りませんでした。
『こども哲学』は、「思考力」と「対話する力」を育てるもっとも効果的な方法として注目を集めているそうです。
フランスでは世界初の試みとして、幼稚園で「哲学」の授業が行われています。
その様子が収められた「ちいさな哲学者たち」というドキュメンタリー映画を鑑賞したので、そのご紹介もしたいと思います。
長くなったので続きます。