長男は英語の発音が苦手です。
今まで散々書いてきていますが、我が家の長男は英語を10年やっているというのに、発音が苦手なままです。
それが!
先日あることを教えたら劇的に変わりました。
あることとは、
「発音記号」
です!!
英語の発音は大切です
長男は今、『でる単』の例文をひたすら読んで単語を覚えています。
「でる順パス単」
知らない単語を読んでいるので、あやふやな発音の時があります。
長男はフォニックスのルールはまぁまぁ分かっている感じなんですけれど、どうしてもカタカナ発音になりがちです。
そこで、単語の下に書いてある発音記号とアクセントを教えてみました。
えー!めちゃくちゃ便利じゃん!
長男大喜び。
本人が苦手な音を2、3こ教えただけなのですが、発音に対してあやふやになっていた部分が一気にクリアになったようです。
発音記号を知ってからというもの、長男の発音はめちゃくちゃ安定しています。
発音記号ってやっぱり便利です。
日本語にはない音を覚えるのですから、どうしても発音を何かに頼る必要があるわけです。
言葉は発音できないと覚えるのが難しいですし、たとえ覚えられても発音できない言葉は使えません…。
フォニックスと発音記号を合わせれば、長男のように発音が苦手な子でも英語に取り組みやすくなると思います。
今は発音記号のアプリもありますから、発音に困った時は本当に便利ですね。
学校でもフォニックスや発音記号を取り入れて欲しい
私は英語育児をしていて「フォニックス」を知り、子供達に学ばせようと取り組んできました。
最近はフォニックスの本やワークブックもたくさん出ていて、子供の英語教材にもフォニックスが当たり前に見られるようになりました。
我が家がお世話になったワールドワイドキッズ (WKE) も、フォニックスの教材に力を入れています。
子供が読み書きする上で、フォニックスを学んでおくことはとても有効だと思います。
しかし、フォニックスは文字の綴りと音の法則を学ぶものなので、まず英語が聞けて発音できることが大前提。
今の子供達は、小学校3年生から学校で英語を教わります。
小学校のうちは読み書きよりも英会話を中心に進めるとのことなので、そのままフォニックスの学習を取り入れてくれたら最高なのにな、なんて考えてしまいます。
一部の学校ではフォニックスを教えているところがあるようで、そんな話を聞くと「うちの子が通う学校でもやってくれたら良いのに」と思います。
フォニックスをやらないにしても、中学生ぐらいで発音記号を教えてくれたら良いなと思います。
英語は日本語にない音が多いので、そこでつまずいてしまいがち(私です)。
英語が聞き取れない、発音できない人にとって、発音記号はとてもありがたい存在です。
小学校でフォニックスを学んで、中学校で発音記号に触れるのが流れとしたら良さそう?とか考えたり…。
長男のような「頭でっかちタイプ」には発音記号が向いている感じがします。
次男のような「感覚派」はフォニックスでなんとかなりそうです (発音記号とか面倒だと思うタイプ) 。
発音習得も人それぞれ。
色んな学び方を知って、自分に合った方法を見つけ出して欲しいです。
私が子供達の発音を気にしているのは、まさに自分の経験と苦手意識からなわけで、学校で教えてくれたらとても助かるのになぁと考えちゃいます。
幼児は音に鋭く、素直な感性を持っている
フォニックスを学ばせようと考えた場合に、小さい頃から英語の音を聞かせておくことは重要です。
子供は音に鋭く、いろんな音を聞き取ります。
特に幼児期は、音だけで言葉を覚えて話せるようになっていくのですから、音に対して相当敏感なのだと思います。
先日、こんなコラムが新聞に載っていました。
「『は』に点々(濁点)は?」。
東京大学教授(心理言語学)の広瀬友紀さんによると、こう聞かれて「ば」と答えない幼児が結構いる。
「か」「さ」などの濁音は言える。
広瀬さんは、長男が3歳の頃に尋ねてみた。
すると「は」を力みながら、文字で表せないような音。「あ」「が」に近い音の例もあるという。
実はこれ、子どもの方が音の体系を整理できているのだ。
「か」と「が」、「さ」と「ざ」などは、「無声音」と「有声音」に対応している。
口の形はほぼ同じで、声帯が震える音が有声音。のどに手を当てて発音すると分かる。
しかし、「は」と「ば」の関係は例外だ。
「は」を声帯を震わせて発音すると、子どもたちのような音になる。
無声音と有声音に対応しているのは、「ぱ」と「ば」の方である。
音の歴史的な変化により例外が生じたが、子どもは濁点の規則性を見抜いている。
「かなを覚え始めたお子さんがいれば、ぜひ聞いてみて」と広瀬さん。
「『ば』から点々を取ったら?」には、「ぱ」と答える可能性も。
著書「ちいさい言語学者の冒険」(岩波書店)でも解説している。
私は文字と音を結び付けるルールが身に付いてしまっているので、「は」に濁点を付けたら「ば」以外の音が思い付きません。
( ̄▽ ̄;)
音そのものから感じとる幼児の鋭さって凄いですね。
その鋭さを持った時期から英語の音を聞いていれば、フォニックスの学習にも入りやすいと思います。
ネイティブ並みに英語の発音ができれば、発音記号など必要ないわけですしね!
こういった、大人には思いつかない子供の感覚って面白いです。
早速、記事内で紹介されていた『ちいさい言語学者の冒険』も読みました。
「ちいさい言語学者の冒険―子どもに学ぶことばの秘密」
「これ食べたら死む?」どうして多くの子どもが同じような、大人だったらしない「間違い」をするのだろう?ことばを身につける最中の子どもが見せる数々の珍プレーは、私たちのアタマの中にあることばの秘密を知る絶好の手がかり。言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは、ちいさい言語学者なのだ。かつてのあなたや私もそうだったように。
小さい子供がどんな風に言葉を自分のものとして身につけていくのか、試行錯誤しながら覚えていく過程を、言語学者の視点から紹介している本です。
子供の言い間違いの数々がなんとも微笑ましく、我が子の同時期を思い返しながら読みました。
私は初めての育児に加えて、初めての英語育児にも挑戦していたので、長男の発語にとても注目していました。
英語と日本語をあべこべに使いながら自分で使いこなしていく過程は、まさに本の中に書いてある通りだったのを懐かしく思い出します。
へんてこな文をたくさん使って、自分の中で微調整を繰り返しながら言葉を完成させていく。
すると次第に言葉を使いこなすようになるのですから、まさに言葉の旅!
私自身は英語の言葉の旅で、途中くじけてしまいましたが ( ̄◇ ̄;)
子供達の旅は、英語はもちろん、日本語でもまだまだ続いていくのですね。
また、この本の中に
大人の母語話者が見逃している、日本語の中の隠れた法則を教えてくれるのは子供の他に外国人がいる
と書かれていました。
外国人の視点から言葉を教えてくれるって、すぐに思い浮かんだのが『ダーリンの頭ン中』でした。
「ダーリンの頭ン中」
「ダーリンは外国人」コンビのトニー&さおりコンビが送る、英語と日本語の不思議や違いをわかりやすく面白く描いた、「言葉」エンタテインメント! あいかわらずの「THE」論争や「V」の発音についてのすったもんだなど、笑いながらしっかり学べる珠玉の1冊! トニーにまけない語学オタクの人も、ぜひご一読を。
語学オタクを自負するトニーさんが、発音の法則のあれこれを漫画で教えてくれる本です。
日本語ネイティブには分からない、日本語の中の発音の違いなどに「へぇ〜」となります。
例えば「ん」の音って、単語によって発音が数種類あるそうです。
そんなこと意識して「ん」を発音したことは今までありませんし、これからも「ん」の発音を気にして話すことはないと思いますが、そうやって自然に音を使い分けているのがネイティブってことなのですよね。
ネイティブだと気がつかない音についての不思議って、面白いですね。
話がだいぶ脱線しましたが、
要は、英語が母語ではない長男の英語学習に、発音記号が大活躍している、という話でした( ̄∇ ̄)